50歳を過ぎたら知っておくべき6つの恋愛作法
50歳を過ぎた恋愛は、若い世代の恋愛と違って、落ち着いた円熟したものであるべきだ。どれだけ、落ち着いて恋愛できるかが、50歳を過ぎた恋愛の基本といっていい。恋愛の目的の一つは、お互いに相手を成長させることだ。付き合うことによって、恋愛相手を人間として成長させていく。こうしたことが、50歳を過ぎた恋愛の本質的な目的になる(内田游雲)
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内田游雲(うちだ ゆううん)
ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。静岡県静岡市に生まれる。中小企業経営者に向けてのコンサルティングやコーチングを専門に行っている。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的指導には定評がある。本サイトは、恋愛をテーマにしている。他にも、この世界の法則や社会の仕組みを理解しスモールビジネスの経営を考える「気の経営」や運をテーマにしたブログ「運の研究-洩天機-」を運営している。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。世界の動きや変化を先取りする情報を提供する【気の経営(メルマガ編)】も発行中(無料)
50歳を過ぎた恋愛は、若い世代と違って、落ち着いた円熟したものであるべきだ。どれだけ、落ち着いて恋愛できるかが、50歳を過ぎた恋愛の基本といっていい。
そこで、こうした50歳を過ぎた世代のの恋愛をより豊かにするために、以下の6つの恋愛作法を推奨する。
やりたい衝動に身を任せない
まず最初に明確にしておくことは、50歳を過ぎてからの恋愛の目的はSEXではないということだ。
40代までの恋愛は、ありていに言えば生殖活動つまりSEXが目的だ。愛とか恋とか言葉で飾っていても、その根本はSEXへの衝動であることは間違いがない。しかし、50歳を過ぎた大人の恋愛にとってSEXは、あくまでも一つの結果であって目的ではなくなるのである。
ここを勘違いして、目的としてSEXを求めるから、みっともない恋愛になってしまうのである。50歳を過ぎた男性がガツガツしているのは、はた目から見ても見苦しい。
さらには、これは余計なリスクを避けるという意味もある。
特に男性が50歳を過ぎる頃になると、たいていはそれなりの地位や名声を得ているものだ。その為、50歳を過ぎた世代の恋愛には、どうしてもリスクが伴うことになる。別れ話のもつれや、自らがストーカ-化してしまうことなどがその一例だ。
しかしSEXを目的としないことで、このリスクを回避しやすくなるのである。
全てをありのまま受け入れる
2つ目の作法は、相手の全てをありのまま受け入れることだ。
これは、相手の歴史、つまり育ってきた環境、歩んできた人生、考え方、そういった全てのことを受け入れるという意味だ。
もしかしたら女性側は風俗で働いた経験があるかもしれない。
身体に入れ墨があるかもしれない。
リストカットの傷がある場合や帝王切開の跡があるかもしれない。
そうした人生での全てのことを否定せずに愛おしく受け入れていく。受け入れるとは、どういうことかというと、否定しないで理解し共感することである。
女性に対し経済力を提供する
50歳を過ぎた世代の男性が持つ最大の魅力は、その経済力にある。
ありていに言ってしまえば、金があるやつはモテるが、金のないやつはモテないということだ。
こう言っては身も蓋もないのだが、他の世代より上回る魅力がこれである以上、相手の女性もそれを求めるし、こちら側もそれを提供すればいいだけだ。
難しく考えることはない。
逆に言えば、経済力が無ければ、50歳を超えた世代の男性は恋愛をしてもうまくいきにくいものになる。50歳を過ぎても経済力がないということは、それまでの人生を何も考えずに、ただ漫然と過ごしてきたという証拠でもあるからだ。
50歳を超えた世代になると経済力と人間的魅力は、ほぼイコールといっていい状態だ。人間的な魅力のある人間には、そこそこの経済力はあるものである。
こうした経済力を否定することは、人間的な魅力をも否定することになる。それでは、とても恋愛に発展することなどはありえないということを自覚するべきだ。
安心感と包容力を提供する
50歳を超えた世代の魅力の一つは安心感にある。
つまり精神的にも肉体的にも危害を加えないという絶対的ルールの上に恋愛があるということだ。危害を加えないどころか、むしろ、相手を守ることができるかどうかがポイントになる。
50歳過ぎの世代が持つ経済力、人脈、経験値は、若い相手を守るのに十分なものであるからだ。
女性側にファザコンが多い理由の一つは、子供時代に父親に守ってもらえなかったというトラウマがある場合と、その反対に、父親に全幅の信頼を持つ場合がある。
どちらにせよ、50歳過ぎの男性に対する理想像は、父親像に重なる。そして、父親の持つ最大の魅力は、絶対に自分を守ってくれるという安心感にこそあるのだ。
女性としての成長を促す
50歳過ぎの恋愛の目的の一つは、お互いに相手を成長させることだ。
付き合うことによって、恋愛の相手を人間として成長させていく。
これこそが、50歳を過ぎた世代の恋愛の醍醐味になる。
映画の「マイフェアレディ」を思いだしてみればいい。あの映画に出てきた、ヒギンズ教授とイライザの関係は、そのまま50歳過ぎの男性との恋愛模様なのである。
深追いは絶対にしない
そして、最後の作法が、深追いをしないということだ。別れるかどうかの主導権は女性に渡すべきである。それを深追いするから、みっともないことになる。
「君子の交わりは淡さこと水の如し、
小人の交わりは甘きこと醴の如し」
「荘子」の「山木篇」にある言葉だ。
荘子は、「物事をよくわきまえた人の交際は水のようだ」と述べた後に続いて「つまらぬ小人物の交際は、まるで甘酒のように甘く、ベタべタした関係であり、一時的には濃密のように見えても、長続きせず、破綻を招きやすいものだ」こう述べている。
50歳を過ぎたら目指すべき恋愛は、
「上善如水」
なのである。