ミステリアスな男は女の好奇心を刺激する

多くの女性がミステリアスな男性に惹かれる傾向がある。何を考えているんだろうという戸惑いや不安が、「もっと知りたい」という欲求に変化し、それが恋心を作り出していくのだ。相手の考えが読めず、不安になればなるほど、頭の中がいっぱいになり、24時間頭から離れなくなって、いつのまにかハマってしまうことになる。恋愛によく駆け引きという言葉が出てくるが、駆け引きとは、この「知りたい」という欲求を、チラ見せで引張り相手を引き込んでいくことだ。(内田游雲)

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内田游雲(うちだ ゆううん)

ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。静岡県静岡市に生まれる。中小企業経営者に向けてのコンサルティングやコーチングを専門に行っている。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的指導には定評がある。本サイトは、恋愛をテーマにしている。他にも、この世界の法則や社会の仕組みを理解しスモールビジネスの経営を考える「気の経営」や運をテーマにしたブログ「運の研究-洩天機-」を運営している。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。世界の動きや変化を先取りする情報を提供する【気の経営(メルマガ編)】も発行中(無料)

女性の多くは、男性よりも好奇心が旺盛なものだ。
その原因は、やはり原始時代に遡る。現在のように、科学知識が発達していない原始時代には、次に何が起こるかまったく予想できない。雨が降るのか、嵐になるのか、雷が落ちるのか、全くわからないのだ。さらに、突然、猛獣に襲われるかもしれない。

こうした環境の中で、生き抜いていくには多くの情報を必要としていた。雨が降る気配、雷が落ちる気配、猛獣が潜んでいる気配、こういったものだ。
こうした状況の中で、人間は好奇心を発達させていった。

人間の本能に根ざす好奇心

特に体力的に弱い女性にとって、このような情報を少しでも早く得ることは、そのまま生き延びることに直結していた。多くの情報を得ることができれば、それは、すなわち、より長く生きられることにつながる。

つまり、知りたいという欲求は、生存のために獲得した人間の本能的衝動である。それが、女性のほうが、とにかく何でも知っておきたいという衝動に強く現れるのだ。

特に女性は、自分に食べ物を取って分け与えてくれる男性を自分に常にひきつけておく必要がある。そうしないと、他の女性に男性を取られてしまい、自分が食べ物を得られなくなってしまうからだ。

さらに、男性が狩りにでかけて食べ物を捕りに出かけるのに対して、女性は集落にいて集団で過ごすことが多くなる。そのため、人間関係を観察しコミュニケーションを取りながら暮らしていく必要があった。そこで、周囲を観察し、状況を把握する能力が発達していったのである。

こうして女性は男性よりも観察力に優れていて、少しの変化に気づき男の浮気を見抜いたりできるようになった。女性の直感が男性よりも優れているのには、こうした人類の歴史によって埋め込まれたのだ。
しかし、その反面、「知らない」ということに対して大きな恐怖心を持つのも女性なのだ。だからこそ、「知りたい」という欲求が男性よりも強くなっていくのである。

ミステリアスな男はモテる

多くの女性がミステリアスな男性に惹かれる傾向がある。何を考えているんだろうという戸惑いや不安が、「もっと知りたい」という欲求に変化し、それが恋心を作り出していくのだ。
そして、相手の考えが読めず、不安になればなるほど、頭の中がいっぱいになり、24時間頭から離れなくなって、いつのまにかハマってしまうことになる。これがミステリアスな男に女性が惹かれるメカニズムだ。

全てを見せず必ず謎の部分を残しておく

だから男性側は全てを見せるのではなく、必ず謎の部分を残しておくことで、女性を引き寄せることができるようになる。女はすべてを知りたがる。しかし、男は全てを見せまいとしてちょっと見せては、スグに隠してしまう。
こうしたやり取りが、恋愛の醍醐味である。

女は知りたい衝動に囚われる

こうした「知りたい」という本能的衝動からは誰も逃げることはできない。全ての女性が、こうした衝動に突き動かされている。だから、恋愛においては、この「知りたい」という本能的衝動を理解することで、女性の考え方や行動が見えてくる。そうすれば、相手の心を掴むことも難しくなくなるのだ。

恋愛によく駆け引きという事が出てくるが、駆け引きとは、この「知りたい」という欲求を、チラ見せで引張り相手を引き込んでいくことだ。女性の「知りたい」という対象には、過去や未来を知りたい、今の状態を知りたい、気持ちを知りたいなど、多岐にわたっている。

この女性の「知りたい」に、どう向き合うかが恋愛の技術である。

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